魅惑的なスワップポジションを得たとしても、なかなか勝てないどころか、地獄さえ見せられるトルコリラ、
「だったら売りポジションで対抗してみようじゃないですか!」
と言う、負けに負けている貧乏パパの最終兵器、「トルコリラ・スキャルピング」です。(なんか必殺技みたいでカッコいいなあ~)
ところでスキャルピングとは?
英語で書くと「SCALPING」と綴るらしく、「SCALP」の現在分詞なんです。で、この「SCALP」は「頭の皮、頭皮」を意味し、「SCALPING」は薄皮である頭皮の表面をさらっていくというような感じでしょうか。トレードでは、小さな価格変動で多くの利益を得るための取引戦略として知られています。
具体的には、多くの小規模利益が重ねることで大きな利益を得ると同時に、厳格な出口を設定し大規模な損失をも防ぐ、攻撃・防御システムに優れた戦略です。短時間に何度も売買を繰り返す手法で、この手法を得意とする人を「スカルパー(scalpers)」なんて呼ぶみたいですね。
多くのスカルパーはテクニカル分析
まあこのスキャルピング、短時間決戦のため、小さな時間枠のインターバルチャートに焦点を当てる必要があります。多くの場合1分とか5分とかのチャートとMACD(移動平均収束発散)とかRSI(相対的強度指数)を併用して、機敏に売買を行います。
チャートには波が存在するので、スカルパーは自分の信念に基づいた自身のタイミング手法でトレードを実行していくわけです。
無理
あのね、鈍重で瞬発的な決断力に弱く、かつ投資センスもゲームセンスも微塵もない貧乏パパには、まあ無理ですよ。でもね、男には避けられない時もあるんです。なぜって?
そこで貧乏パパも自身の信念に基づいたスキャルピング手法をひねり出しました。その名も↓↓↓↓↓↓
トルコリラ・ファンダメンタル・スキャルピング(決まったぜ)
FXにおけるトルコリラ/円のトレードはクロス円によって、日本とトルコの二国間関係でレートはあまり決まりません。(←紙幣における両替はその限りではないですけど、)つまりは「USドル / 日本円」と「USドル / トルコリラ 」のチャート方向によって、「トルコリラ / 日本円」のチャート方向が決まるというわけです。
表にする下↓↓↓のような感じになるんです。
USD/JPY | USD/TRY | TRY/JPY |
---|---|---|
円安ドル高 | トルコリラ安ドル高 | どちらに進むかわからない |
円高ドル安 | トルコリラ高ドル安 | |
円安ドル高 | ドル安トルコリラ高 | トルコリラ高 |
円高ドル安 | ドル高トルコリラ安 | トルコリラ安 |
そうなんですよ、USD/JPYにおいて「円安ドル高」、かつ、USD/TRYにおいて「ドル安トルコリラ高」の場合、確実に「円安トルコリラ高」に進むんです。例えば、
- 1ドル = 100円
- 1ドル = 4.0トルコリラ とすると、
- 1トルコリラ = 25円
という感じになります。で「円安ドル高」「ドル安トルコリラ高」になるとして,
- 1ドル = 120円
- 1ドル = 3.0トルコリラ だと、
- 1トルコリラ = 40円
こんな感じで「円安トルコリラ高」に進むわけですね。
その逆で「円高ドル安」「ドル高トルコリラ安」であれば、「円高トルコリラ安」に傾くわけで、「売り注文」を選択すれば儲かるわけです、ハイ。
ただチャート上で「円高ドル安」「ドル高トルコリラ安」の時に売り注文を出せばいいのですが、凝縮された短い時間チャートだと、どうしても「円安ドル高」「ドル安トルコリラ高」も混在します。
そこで考えたのが1分とか5分とかの短時間ではなく、1日単位の比較的長時間の中でファンダメンタル要素を取り入れたのが、トルコリラ・ファンダメンタル・スキャルピングなのです。
USD/JPY・USD/TRYでファンダメンタル分析
4月26日頃のファンダメンタルを分析してみると、
- 日本の朝鮮半島の地政学リスク軽減やアメリカ市場の好調などで円安ドル高
- トルコ大統領選前倒しやアメリカ/トルコの軍事問題後退などでドル安トルコリラ高
このUSD/JPY・USD/TRYでファンダメンタル要素により、円安トルコリラ高となっています。
もちろんファンダメンタルだけで値動きは決まるわけではないのでチャートを確認することは必須ですが、やっぱりUSD/JPY・USD/TRYで決まるわけですよ。ちなみにチャートのインターバルは1日・4時間・1時間チャートをみて方向性を確認するのが良さそうです。
上記チャートでは「買い注文」をするべきですが、買い注文だけだと勝てないんです。そもそも「買い」の長期保有こそがトルコ戦士たるものの醍醐味なわけですから、スキャルピングで「売り」なわけです。
しかし弱点が!トルコリラでスキャルピングってしないほうがいい?
長期で「買い」を保有しつつ時々「売り」で儲けちゃうこの手法、実は弱点が、、、
トルコリラの売りはマイナススワップポイント
トルコリラの買い注文ではそれは魅惑的なスワップポイントが付くのですが、売り注文では恐ろしいマイナススワップポイントが付いちゃいんです。。
上記はSBI FXさんの2018年4月3日~7日のスワップポイント表です。1通貨あたりのスワップポイントですが、「買い注文」に対して「売り注文」がマイナスになっているのがお判りいただけるでしょう。しかも「買い」より「売り」の方が金額が大きい。
スワップポイントは証券会社が定めた取引日が終わると発生します。よって証券会社の取引終了までの一日以内に「売り注文」の決済すれば、マイナスのスワップポイントは発生しませんが、日をまたぐと大変なことになります。
よってトルコリラでの売りスキャルピングは一日以内に終わらせる必要があります。そして忘れてはならないのが↓↓↓
スプレッドが狭い証券会社を選ぶ
為替トレードでは売値と買値に差額が存在します。スプレットです。その差額があることによってFX会社が儲かる仕組みになっているわけですが、このスプレット、証券会社によっても取引通貨によっても大きく変わってきます。
「USD / JPY」のようなメジャーな通貨トレードはマーケット規模が大きくスプレット、つまりは売値と買値の差が小さくても薄利多売でFX証券会社が大きく儲けることができます。むしろスプレットの狭さで客寄せしている側面もありますね。
しかし、「TRY / JPY」のようなマイナーなトレードになると売買量が少ないため、利益が上げにくくなります。そこでスプレットを広めに取り、収益を確保しているわけです。
残念ながら「TRY / JPY」は「USD / JPY」よりどの証券会社もスプレットが広めで、スキャルピングでは値動きが少ないと利幅が少ないどころか、損失を拡大する可能性もあります。
よって売りのスキャルピングで利益を上げるのならば、なるべくスプレットが狭い証券会社を選んで「TRY / JPY」の取引をするほうがよろしいということになります。
というより、むしろスプレットが狭く、そしてマイナスのスワップポイントが少ないUSD / JPYで勝負したほうがいい気が。。。
何だか、「TRY / JPY」の売りスキャルピングは、やめたほうがいいような気がしてきました。
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