はじめて、トルコリラに触れた戦士は、間違いなくそのスワップ金利に魅了されることでしょう。
「トルコリラって、めちゃめちゃ高くない!?」
しかも証券会社のホームページにはメリットをあおるように、新興国の中でも高い経済成長率や円高トルコリラ安などの情報を、さも今がチャンスのように掲載し、口座開設を促していることでしょう。
確かに2018年3月現在でのトルコの政策金利は8.0%と他の国に比べると群を抜いており、チャート的にも低位にあるように見えるので、今度値段がどんどん上がっていきそうな気がします。
しかしここで若きトルコ戦士は大いなる勘違いをしてしまうのです。
「これだけ低い位置にいるんだったら、これからは上がっていくだけだよな!」
「多少下がったとしても、スワップ金利で相殺できるじゃん」
貧乏パパもはじめはそう思っていました。まあ、だからトルコ戦士に志願したんですが。
ただ370万円を失った反省として、しっかりチャートを分析してみると、甘々のあまちゃんだったんです。。
1年の終値を基準として毎年の騰落率を計算してみました。
ちなみに騰落率(とうらくりつ)とは価格がどれだけ変化したのかを表すもので、
- (1-その年の終値÷前年の終値)×100=騰落率
上記の計算式となります。
するとこんな感じ↓↓↓↓↓↓↓↓
2012年から14年終わりにかけては上昇しており、特に2012年は18.97%と高い伸びを記録していますが、2015年からは恐ろしい下落率です。
2015年16年は下落率19%以上を記録し、昨年2017年も10%を超えています。
トルコリラの政策金利が8.0%で、そのまま金利を受け取ったとしても、スワップでは下落率には追い付かないんです。
つまるところ、スワップ金利ではプラスにならないばかりか、マイナスになるから追加入金が必要で、どんどんお金がすっ飛んでいくと。
チャートを見る限り今後トルコリラは上がっていく可能性は十分にありますが、下がっていく可能性もまた十分にあります。
数年前では1トルコリラ=50円をつけていた時代を考えると、1トルコリラ=27円は安く感じますが、1トルコリラ=1円になる可能性は絶対ないとは言い切れず、そうなるとまだまだ予断はできない状況です。
コメント
高金利通貨は今すぐに忘れた方がいいですよ。
https://www.ryukoku.ac.jp/about/pr/publications/72/12_question/index.htm
はじめての書き込みありがとうごさいます。
リンク先、金利平価原理と購買力平価原理の記事、大変興味深く拝見させていただきました。
当方、経済学には全く無知で投資をしていたド素人なので、非常に勉強なります。
今度は高金利通貨を忘れる方法を模索が必要かもしれません。